ホーム » 矢田作十路について

1937年生まれの、

綾部市中上林地区出身、矢田作十路氏についてのページです。

矢田作十路氏は、京都府綾部市の京友禅の家系に生まれた。友禅最高峰の職人であった父・矢田茂久雄より秘技を相続、幼少時から天才的な筆至で人々を驚かせたという。若くして父の雅号『白羊』を襲名したが、虚心坦懐な心構えがそれを良しとせず、生涯本名である作十路を名乗り続けた。
『作十路』の命名は高僧によるもので、十牛図にみる十段階の悟りの境地をただ追い求める姿勢を表し、事実その如くに只ひたすらに水墨画の最高の境地を追い続けた生涯であった。

羅漢山宝住寺の釈迦三尊や十八羅漢十九体を制作。臨済宗禅徳寺の二メートルの大作など、その崇高な作風が人々の心を据えた。
六十を迎えよういう時から日本南画院に籍を置き、参与として後輩の指導に携わるようになる。

日本スイス国交樹立150周年には水墨画教室を開催や、中国・重慶市との国交では中学生の指導するなど、国を越えて、未来を担う子供たちの指導にあたった人でもある。

作十路氏は、生涯を水墨画芸術の高みを極めることに捧げた。京友禅に伝わる一子相伝の技法と水墨画の伝統技法を融合、作十路でなければ描けない至高の芸術を完成させたのである。没後にはさらに評価が高まり、フランス・マドレーヌ寺院、スペイン・コリア・デルリオ市庁舎、伊勢神宮内宮などに作品が所蔵されている。

近年、矢田作十路記念館が京都市嵐山に開館。作品の存在が広く世の人々に知られることとなり国際的評価が高まっている。

2009年、蒼林社展で京都知事賞受賞。

2010年には、日本南画院展第50回特別賞を受ける。

また2013年、第53回日本南画院展衆議院議長賞に輝く。

平成28年(2016)年には、第48回安倍晋三内閣自由民主党総裁賞を受賞。

2017年ベルゴイスパニック十字王冠4等勲章受賞。 2018年中韓国際美術交流展にて栄誉賞受賞。 同年ENCOURAGEMENT PUBLICGRAND CROIX大賞受賞。

矢田家の生い立ち

矢田氏(やだし)は、日本の氏族。

  • 源姓足利氏流支族。足利義康の庶長子矢田義清一代限りが矢田氏と称した。

清和源氏矢田氏

  • 遡れば、清和源氏であり、清和天皇の子孫という事になります。

清和天皇→貞純親王→源経基(清和源氏)→源満仲→源頼信→源頼義→源義家→源義国→源義康→源義清(足利義清。通称は矢田判官代。矢田の祖)